# 080

ただそれだけ

私は地球に生まれました

そこには愛と憎しみがあり
逃げ道は破滅の隙間にあった
死が生きるための糧だった
与えることは聞こえない贈り物だった
そこには幾つもの橋があり
幾つもの河にはひそかに化学薬品が流されていた
そこには汚染された空があり
刑務所こそが唯一の解決策だった
恵みは殺人であり
若さは聞こえない声である
そこには王と大統領がいて
証拠がないことが支配の真実であり
魂の自由は時が経つごとに薄れゆく
私はもはや何もない世界に生まれた

そこには金持ちと貧乏人
太った人と痩せこけた人がいて
休日の食事を他人から恵まれる子供達は飢えに苦しんでいる
そこには銃やナイフのようなおもちゃがあり
それらは子供達の心への贈り物となる
サンタクロースの存在を信じなさいと教えられるのに
決してあなた自身の存在を信じなさいとは教わらない
私はあなたその人を愛している

そこには秩序
そして混乱が存在し
境界を越えることは発砲を見ることを意味し
安全は殺し屋の眼には暗闇の中にある

私は光を放ちたい
私達はただ見ていることしかできないのか?
私はこの世界に
もはや何もない世界に生まれた

そこには何百万もの行進があり
200回の夏の為に様々なドラマーへ歌を歌う
不足と大多数
少数への一本の道と最後にされる優先事項
秘密の女性クラブと会員のみ
年老いたものは孤独に死ぬ

そこにはもはや壁がなく
沢山の墓が作られている間に
地球温暖化は警告し続けるだろう

人類の最後の日は近い
しかし誰にも聞こえない
無知のせいで
あなたが身に付けているものにさえ(毒が存在し)
毒が髪の毛を染め
大気圏に穴をあけた
オゾン層破壊

私はもはや歌いたくない
みんなが心配しているのは結果だけだ

私はこの世界に
もはや何もない世界に生まれた

レポート

この歌詞の中には、水質汚濁や大気汚染、肥満、地球温暖化、オゾン層破壊などの衛生、公衆衛生に関する事例が歌われていた。

 水質汚濁とは公共用水域への家庭下水、産業排水、都市下水の放流、あるいは大気汚染物質の落下などにより、もともと水中に存在しなかった物質が外部から混入して水質や底質が悪化し、そのためにその水域の水利用に支障をきたし、人の健康や水生生物に有害性が考えられることである。

 大気汚染とは、車や工場地帯などからの排気ガスによるものや、喫煙や粉塵に由来するものもあります。大気汚染では一次汚染物質と二次汚染物質があり、一次汚染物質は燃焼により直接空気中に放出されるものと定義されていて、二次汚染物質は、一次汚染物質が化学的に変化したものと定義されている。

 肥満とは、遺伝的要因と食生活という文化や伝統など社会環境にかかわる要因により発症するものである。

 地球温暖化とは、温室効果ガスである二酸化炭素やメタンなどが大気中に層を作り地表から反射してきた熱をとどめておくことからどんどん温度が上昇していくというものである。

 オゾン層破壊とは、フロンガスによりオゾン層で塩素がフリーラジカルを生じ、それによりオゾンを酸素に分解してしまいオゾン層に穴があくこと、つまりはオゾンホールができることにより、紫外線などがさえぎれず皮膚癌が増加したりヒトの人体に悪影響を与えることである。